田植え前に雑草生育を促進する新たな除草手法。
田植え前の早い段階でイオン水を入れ雑草を十分に生やした後、代かきで雑草を浮かし、水と一緒に流すという除草手法の実所実験が、新潟県上越市で始まった。
弱酸性の電解水(イオン水)には、植物が吸収しやすいという特性がある。実証実験では、ハイパーアグリ(株)のイオン水生成装置を使用し、水田に溜まった水を電気分解する。イオン水によって田植え前までに雑草を生育させ、代かきで除草。田植え後は、雑草の種に酸素を与えないよう3〜5cmの水位を維持する。通常田植え後は毎週チェーンや歩行型の除草機で3〜4回の除草が必要だったが、イオン水を使用した圃場では作業が不要だった。ただ、中干しができないため、ぬかるみやすい水田では使いにくい可能性があるとみられる。
2022年は山間部で20aの圃場で実証。女装しなくても雑草はほとんど出なかった。2023年は1haで実証試験を行う。大規模に導入することができれば、負担軽減効果が高いとみている。
参考リンク:農業総合研究所(新潟県)