国内初、ゲノム編集トマト販売が開始。

ゲノム編集技術を利用し、従来の品種に比べ血圧上昇を抑える作用を持つ機能性成分「GABA」の含有量が4〜5倍含むトマト「シシリアンルージュ・ハイギャバ」のインターネットでの販売が開始。国内で一般発売されるゲノム編集食品としては初。

販売されるトマトは、2012年に開発されたゲノム編集技術「クリスパー・キャス・ナイン(CRISPER/Cas9)」を利用し、GABA含有量を高めた系統「#87-17」を親としたF1品種。同品種は、ゲノム編集技術応用食品として厚生労働省に、また「遺伝子組換え生物等」に該当しない生物としての情報提供書と、規格外果実の処理で飼料利用の可能性があるためゲノム編集飼料としての届け出を農林水産省に提出している。
トマトは熊本県内の契約農家3ヵ所計30aで栽培。約40tの収量を見込んでいる。当初は契約栽培分全量をピューレに加工し販売する計画だったが、試験的に配布した家庭菜園用の苗の反響が大きく、青果を遺伝子改変食品であることを明示し、ネットでの受注販売の形で売り出している。

参考リンク:サナテックシード