生乳生産量は3年連続で増産の見通し。
2021年度の生乳生産は、全国で前年比0.9%増の750万6,000t、北海道が2.1%増の424万6,000t、都府県が0.6%減の325万9,000tで、全国では3年連続、北海道では5年連続の増産。都府県は若干下回る見通し。
主力となる2〜4歳の頭数は、北海道・都府県とも前年度を上回る。2歳以上の頭数は北海道で約1万2,000頭の増加。2歳未満の頭数も増加し、今後の増産を支えると見られる。都府県は前年と同程度の水準で推移する見通しだが、2歳未満の頭数が前年を下回っている。2020年11月までの出生頭数は前年を下回り、特に都府県での減少幅が大きく、今後の増産が懸念される。
牛乳・乳製品の需給見通しでは、牛乳類の生産が前年比0.2%増の466万2,000キロリットル、バターの来年度期末在庫が同3%減の3万8,400t、脱脂粉乳が同10%増の9万8,800t。
北海道から都府県への生乳移出量は4.7%増の56万1,000tとなる。
新型コロナウイルスの影響で外食需要が回復しておらず、業務用の需要は低調に推移する可能性が高く、当面従来の水準まで回復するのは難しいとJミルクでは見ている。一方巣ごもり需要など家庭用は堅調が続くと見られるが、今後どこまで期待できるかは不透明。このため、生乳需要の拡大には酪農乳業が一丸となって積極的な取り組みをすすめることが必要であるとしている。
参考リンク:Jミルク