ブルーベリー茎葉抽出成分、新型コロナウイルスに強い抗ウイルス効果。
ブルーベリーの茎・葉から抽出した成分にウイルス抑制効果があることを見出してきた宮崎大学が、新型コロナウイルスに対する効果を実験。強い抗ウイルス効果があることを確認。
ブルーベリー「くにさと35号」の茎・葉から抽出した成分を10種類用意。アフリカミドリザル腎臓から培養した動物細胞に抽出成分をそれぞれ添加し5時間置き、その後新型コロナウイルスを加えて感染させたところ、7番目の成分を添加した細胞で新型コロナウイルスの毒性が茎由来成分で99.96%、葉由来成分で99.89%減少した。
実験で使用した「くにさと35号」は、動脈硬化などを防ぐ抗酸化作用があるポリフェノールが、一般的なブルーベリーと比べて2〜3倍多く含まれる。宮崎大学がブルーベリーの葉や茎の成分が成人T細胞白血病やC型肝炎ウイルスを抑える作用を調べる研究用に葉を採集する品種として2009年に開発したもの。
今後はウイルスを不活化させたと考えられるポリフェノールの種類を分析し、有効性を確認する。また、「くにさと35号」で茶やサプリメントを製造販売している企業と共同で新商品の開発を目指す。
参考リンク:宮崎大学