2019年農業者決算、耕種・畜産とも売上高は増加。

日本政策金融公庫から融資を受けている個人・法人の農業者5,348件（個人3,796件、法人1,552件）の、2019年の経営状況を調査した結果。

農業者は耕種／畜産を計13業種に分類し決算データを分析。
・耕種は全体では個人が前年比4.0％増、法人が3.8％増と増収だが、利益は個人が増減なしの横ばいに対し法人は21.4％増。主な業種では、
「稲作」：売上高は個人北海道が10.8％増、個人都府県が5.9％増、法人が4.7％増。利益も個人北海道が22.8％増、個人都府県が12.3％増、法人が26.0％増と、ともに増加。
「施設野菜」：売上高は個人が4.6％増だが、法人は0.5％減と横ばい。利益は人件費の増加などで個人が4.8％減、法人は赤字幅が拡大した。
・畜産は全体では個人が前年比1.7％増、法人が1.6％増と増収だが、利益は個人が5.4％増に対し法人は7.9％減。主な業種では、
「肉用牛肥育」：売上高は個人が0.5％減、法人が0.2％増と横ばい。利益は個人が13.8％増に対し法人が39.3％の大幅減。
「養豚」：売上高は個人が0.3％減と横ばいだが法人は3.8％増。利益は個人が2.6％増、法人が5.2％増。
「採卵鶏」：売上高は個人が0.7％減、法人が1.1％減。利益は費用の増加により個人が22.9％減、法人は赤字幅が拡大した。

参考リンク：日本政策金融公庫