作況指数99に下方修正。ほぼ平年並みに。
2020年産水稲の10月15日現在の作柄が発表され、全国平均作況指数は前回から2ポイント下方修正され、99の「平年並み」であることが分かった。これは、東海以西のウンカ被害や日照不足による登熟不良、台風9号・10号による潮風害の被害が新たに明らかになったため。
地域別に見ると、北海道106「良」、東北104「やや良」、北陸102「やや良」、関東・東山101「平年並み」。東海以西は、東海95「やや不良」、近畿96「やや不良」、中国92「不良」、四国96「やや不良」、九州85「やや不良」。都道府県別では山口県(作況指数73)、大分県(同77)、福岡県(同80)、佐賀県(同82)、長崎県(同86)、熊本県(同89)。山口県はトビイロウンカの大量発生と台風の暴風や塩害被害が影響し、統計開始以来最低だった1993年の(80)を下回った。
主食用の生産量は前年産比3万2,000t減の722万9,000t。前回発表より12万t下方修正されたが、それでも2019年の基本指針の生産量見通しより6〜15万tの過剰基調となる。
参考リンク:米に関するマンスリーレポート(農林水産省)