ツマジロクサヨトウ防除に有効な15農薬を確認。
2019年に海外から新たに日本に侵入したツマジロクサヨトウは、トウモロコシなどに甚大な被害をもたらす世界的な害虫。2019年7月に鹿児島県で確認され、21府県にまで拡散。新害虫のため登録農薬がなく、農水省は防除マニュアルで登録はないが都道府県の指導のもとでのみ使用可能な農薬リストを公表。JA全農はリストにある農薬の試験を実施。15種類の農薬が有効と確認、6月1日に公表。
試験ではツマジロクサヨトウの1齢幼虫に薬剤を散布、生死を調べると効果に差があることが判明。通常濃度での散布により80%以上が死滅した農薬15種類を発表。
効果を示した農薬は「スミチオン乳剤」「プリンスフロアブル」「ディアナSC」「アファーム乳剤」「アニキ乳剤」「コテツフロアブル」「パダンSG水溶剤」「カスケード乳剤」「アクセルフロアブル」「プレバソンフロアブル5」「ベネビアOD」「フェニックス顆粒水和剤」「パーマチオン水和剤」「キックオフ顆粒水和剤」「プレオフロアブル」の15種。使用に際しては農水省のHPで確認し、各都道府県の指導に従う必要がある。