耕地面積に占める有機農業の割合、初のランキング。

有機農業の取り組み面積について、農林水産省が初めて集計、市町村別ランキングを発表。

ランキングは、一定程度以上有機農業の取り組み面積を把握している753市町村のうち、公表可と回答した市町村のみで構成されている。

耕地面積に占める有機農業の割合を2050年に25%(100万ha)に増やす目標を掲げる「みどりの食料システム戦略」策定初年にあたる2021年度。
面積の割合で1位となった高知県馬路村は、全農家が化学肥料・化学農薬不使用で柚子を生産。柚子加工品を全国の消費者に販売するなど、産地一体で有機農業に取り組んでいる。2位の山形県西川町は、高齢化や担い手不足から稲作を断念した耕地の荒廃を防ぐため、稲作からソバへの転換を進め、有機農業の割合を高めた。
上位10市町村の主な品目は米、野菜、果樹など多岐にわたる。
同時に発表された有機農業の取り組み面積でのランキングでは、10位までのうち7つを有機栽培の牧草を多く栽培する北海道の市町村が占めた。2位は米やソバが多い福井県大野市、6位は茶が特産の鹿児島県霧島市が入っている。

参考リンク:有機農業関連情報(農林水産省)