5Gスマートグラス、農業分野で遠隔指導の実証実験開始。
高知県立農業担い手育成センターとNTTドコモなどは、農業分野におけるスマートグラス(カメラ付きのメガネ型端末)を活用した遠隔指導の実証実験を2020年1月17日から開始。
実証実験は、スマートグラスで研修生の視野を遠隔地にリアルタイムで送信し、実習生にはマニュアルを配信し、スマートグラス内で確認させることで仮想対面での指導を行う。まずは現行の4G(第4世代移動通信方式)で課題を洗い出し、2020年下期には5Gでの実証を開始する。
この実証実験は他に、熟練農業者のトラクター操作の視線をスマートグラスでデジタル化し、動画教材として講習への利用、スマートグラスに対話型AIを組み合わせ、研修生が自己学習に活用できる仕組みの創出などを試みる。
実験を通じて、就農前研修生や新機就農者の効率的な育成や、農作物のスキル向上をはかり、全国で課題となっている農業の担い手不足解消を目指す。