無人で自動走行する軽トラックが開発される。

全地球衛星測位システム(GNSS)の位置情報を利用し、無人で自動走行する軽トラックが開発、公開された。
農研機構と自動車メーカーのスズキ、地図情報会社のゼンリンが共同で開発。遠隔操作できる小型自動走行トラクターも公開。

自動走行軽トラは「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の知能化農機実演会で公開された。収穫物や荷物の運搬などでの利用を想定。タブレット端末であらかじめ地図データ上で経路を設定すると、GNSSの位置情報を基に走行する。中山間などの位置情報の精度が落ちる地域でも、道路を検知するカメラやセンサーを使って走行。また、目印となるポールを経路に立てることでも走行可能。操作するタブレット端末からは車載カメラの映像や走行位置、走行状況を確認することができる。
同時に公開された自動走行トラクターにも無人軽トラと同じシステムが搭載され、圃場間の移動や耕運などの作業を遠隔操作できる。
現時点では道路交通法上、公道を走行することはできないが、農道では一般車両を通行止めにするなどの手続きをとれば走行できる。今後は行動走行解禁を視野に入れ、実証を進めていく。

参考リンク:農研機構