血糖値の上昇を抑える米粉。

食後の血糖値上昇を抑制する効果がある「難消化性デンプン(レジスタントスターチ=RS)を多く配合した米粉が開発された。年内の販売開始を目指し、将来的には輸出も視野に入れる。

RSは体内で消化されにくく、大腸まで到達するデンプンで、血糖値上昇抑制のほか、肥満防止に加え腸内環境を改善する効果があり、糖尿病や大腸がん予防に効果があるとされる。
新たに開発された米粉の原料は、秋田県立大学が開発した「まんぷくすらり」。通常の米に比べRSの含有量が10倍以上多く、腹持ちがよいという特徴があり、摂取後に血糖値が上がりにくくなることが確認されている。
同大学発のベンチャーで、「まんぷくすらり」の加工や販売を手掛ける企業「スターテック」と、秋田県内で主に米粉を生産している「群馬製粉」は、2019年から共同で米粉の開発を進めてきた。
開発された米粉「ナチュレル・フィブル(仮名)」は、はじめ製菓向けに販売する予定。将来的にはパンや麺類向けに販路拡大を目指す。

参考リンク:秋田県立大学