世界の人口は2050年には100億人目前に。

「食料・農業・農村白書」では世界の人口は2050年には97.7億人になるとした。
世界の穀物等の需要は、開発途上国を中心とした人口増加により食用の需要が増加するとともに、経済成長に伴い、肉類の需要が大幅に増加することにより多くの穀物等が飼料として必要となり、全体として需要は増加する。
生産量と消費量を地域別に見ると、北米・中南米からの純輸出量は増加傾向にあり、アフリカ・アジア・中東といった人口成長率が高い地域で純輸入量が増加する。
世界の栄養不足人口は、2017年には8億2,100万人と3年連続で増加し、2010年の水準に逆戻りした。国連の目標は、2030年までに世界の栄養不足人口をゼロにすることで、「質の高い食料を全ての人に提供でき、栄養面にも配慮した持続可能な農業への転換」と、「気候変動への対応」、「災害リスクを避けるための政策の実施」等、各国の積極的な対応を求めている。