2030年の世界食料需給見通し。
「世界食糧需給モデル」を用いた2030年の食糧需給の予測「世界の食糧需給見通し」が発表。
世界の総人口は2017年〜2019年の75億9,000万人から2030年には9億1,000万人増の85億人。
2017年〜2019年の世界合計の収穫面積、単収、穀物生産量は、7億ha、1haあたり3.7t、26億1,200万tだが、2030年には、収穫面積は6億9,000万ha(-1,000万ha)、単収は1haあたり4.3t(+0.6t)、生産量は30億900万t (+3億9,700万t)となる。
穀物の消費量は、2020年の世界経済大減速から回復すると見込まれるなか、新興国及び途上国を中心に食肉の消費増にともなう飼料用需要の増加と、総人口の増加により現状の26億1,000万tから4億t増加し30億1,000万tとなる。
経済協力開発機構(OECD)および国連食糧農業機関(FAO)による世界食料需給の見通しでは、農産物と食品の供給の伸びが需要を上回り、今後10年間殆どの農作物の実質価格は現在の水準を維持または下回ると予測している。トウモロコシ、大豆、牛肉などはプラスになるものの、今後は鈍化する傾向。
参考リンク:農林水産政策研究所