作付面積が初めて400万haを割り込む。
水田と畑を合わせた農作物の延べ作付面積(二期作、二毛作を含む)が、前年比2万8,000ha減(−0.7%)の399万1,000haとなり、初めて400万haを割り込んだ。耕地利用率も91.3%と前年を下回り、過去最低を記録。
田の作付面積は前年並みの220万9,000ha。耕地利用率は92.9%で前年比+0.1%。
畑の作付面積は1万7,000ha減の178万2,000ha。耕地利用率は89.4%で前年比−0.4%。
都道府県別では福井県、沖縄県を除く45都道府県で前年を割り込んだ。1985年に565万6,000haあった作付面積は減少を続け、2016年以降は年間2万ha以上の減少。
野菜は9,200ha減の44万8,700ha。
飼料作物は5,900ha減の95万5,700ha。
水稲(子実用)は7,000ha減の146万2,000ha。
大豆は1,800ha減の14万1,700ha。
麦類(子実用)は3,200ha増の27万6,200ha。
野菜や飼料用作物は、農家の高齢化による離農や昨付け中止の影響を受け、減少幅が大きい。麦類は水稲からの転換などの影響で増加。
政府の食料・農業・農村基本計画では、食料自給率の目標をカロリーベースで2030年度までに45%としているが、このためには延べ作付面積431万ha、耕地利用率104%が必要となる。
参考リンク:面積調査(農林水産省)