赤・紫色の新品種ジャガイモ。

これまでの有色ジャガイモ(カラフルポテト)よりアントシアニン含量が高く、収量性やイモの形状、線虫抵抗性を改良した赤色・紫色の新品種「シャイニールビー」「ノーブルシャドー」を農研機構が開発。

「シャイニールビー」は大粒で赤色の「長系115号」を母、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性がある淡い赤色の「96049-1」を父とする。形は整った長卵形で目が浅く形状が揃う。既存品種「ノーザンルビー」よりアントシアニン(ペラニン)含量が高く、収量が多い。またシストセンチュウ抵抗性を有する。休眠期間がやや短いため、浴光育芽するまで種芋の低温貯蔵管理が必要。
「ノーブルシャドー」は濃い紫色の「05091-13」を母、ジャガイモシストセンチュウに抵抗性があり赤色の「勝系28号」を父とする。形は整った卵形で形状が揃う。既存品種「シャドークイーン」にないジャガイモシストセンチュウ抵抗性があり、疫病、そうか病にも強い。休眠期間が長いため、植え付け前に種芋の浴光育芽十分に行うことが必要。
今後は菓子類加工用や青果用として既存品種から置き換えていく。一般販売は2025年頃に開始予定で、北海道や本州での本格的な普及を見込む。

参考リンク:プレスリリース(農研機構)