中国・韓国で日本の新品種と同名の種苗が36品種販売されている。
中国、韓国のインターネットサイトで販売されている種苗の中に、日本で品種登録された名称と同名のものが少なくとも36品種あることが調査で分かった。
調査は7月に実施され、その対象は輸出重点品目のイネ、イチゴ、カンショ、ナガイモ、ウンシュウミカン、その他カンキツ、リンゴ、ブドウ、モモ、スモモ、オウトウ、ナシ、カキ、クリ、ウメ、ビワ、茶の中から、日本で栽培面積の多い計737品目。調査の結果、育成者権者の了解なしにインターネット販売サイトなどに掲載されていた品種が確認された。
内訳は、イチゴが「紅ほっぺ」「さがほのか」など計10品種、サツマイモが「ベニハルカ」の1品種、ウンシュウミカンが「大分果研4号」の1品種、その他カンキツが「はるみ」「せとか」「はれひめ」「べにばえ」「紅まどんな」「甘平」「媛小春」「せとみ」など計10品種、リンゴが「もりのかがやき」「はるか」ほか計3品種、ブドウが「シャインマスカット」「クイーンニーナ」「ブラックビート」など計4品種、ナシが「あきづき」の1品種、モモが「西王母」など計2品種、スモモが「アルプス王子」の1品種、カキが「早秋」の1品種、サクランボが「紅てまり」「紅ゆたか」の2品種で総計36品種。
今後、海外において品種登録出願期限前の品種に関しては、早急に育成者権者に対して海外での品種登録を呼びかけるとしている。また、国内登録品種の意図しない海外持ち出しを抑制するための予防策を講じ、流出を抑止することが重要と考えられる。
参考リンク:海外における日本品種の流通状況調査結果について