大豆など植物性原料を使った肉代替食品の現状。名称に懸念の声も。

食肉代替食品には細胞培養肉、昆虫など代替タンパク質製品、大豆などを原料とした植物由来食肉食品などがある。なかでも植物由来食肉食品は、外食産業や小売店での取扱量が増えるとみられるが、その名称が肉を使った商品と誤認される可能性があるとの懸念の声がある。

これまでも植物由来の原料を用いて食肉を模した食品を作る技術は存在したが、風味や食感が食肉とは程遠かった。近年では、大豆やきのこ類、レンズ豆、穀類など多様な原料を用いて、見た目から味まで食肉に近い商品も開発、販売されている。これらはハンバーガーパティやソーセージなどに成形され販売されるケースが多い。
一方で、肉を使った商品と誤認を招くような表現が一部で見られるなど、ルール作りが追いついていない現状がある。
食料の安定供給につながる産業育成や技術開発の方針などを検討する農水省の「フードテック研究会」では、肉代替食品に関しても議論が進行しており、名称など表示に関しての問題は継続して検討される。

参考リンク:
農畜産業振興機構
農林水産省