「農林水産研究イノベーション戦略2020」策定。 スマート農業・環境・バイオの3分野を推進。(2)「環境政策」
食料・農業・農村基本計画に基づいた「農林水産研究イノベーション戦略2020」を策定。
「スマート農業」「環境」「バイオ」の3つを重点分野とし、研究開発の方向性を提示。それぞれの分野の取り組み第2回。
世界の穀倉地帯の温暖化、乾燥化の進行、水需要の急速な高まりによって、世界的に食糧生産が不安定化。温室効果ガス排出量の4分の1は農業・林業、その他土地利用であり、食料の持続的な確保と地球環境保全の両立のためにも温室効果ガスの削減は重要な課題。そのため、
①再生可能エネルギーなど地産地消型エネルギーシステムを構築し、安定供給の実現を目指す。
②農畜産業由来のメタン、N2O排出の削減。
③炭素を隔離・貯留するブルーカーボン、バイオ炭、森林資源活用技術の開発。
④農業の多面的機能を積極的に活用する技術「アグリ・グリーンインフラ」の開発により、激甚化する自然災害の被害軽減。
⑤微生物を制御・改変で食糧の増産と地球環境保全を両立する食糧生産システムの構築。
などを策定。これらの実現のため、新たにスタートアップ企業への研究支援、異分野からの参画とそのネットワークの構築、研究成果の海外展開への支援を検討する。
参考リンク:農林水産技術会議