メロンをたたいて食べごろ判定。市販装置を利用。

メロンは貯蔵中に糖度が変化せず、果肉の硬さで食べごろを判断する。このため売り場や市場で消費者が食べごろを判断するのが難しく、消費者調査で、それが消費減の一因であることが判明。千葉県農林総合研究センターは、メロンをたたき、その音で熟度を予測する技術を開発。予測結果を基に食べごろをラベルや店頭で表示することで、消費者の購入を促せるものとし、消費の拡大が期待される。
千葉県の主力品種「タカミ」を対象とし、市販されている打音解析測定装置を使用。果実の赤道上5カ所をバチで叩き、その音の振動数を測定。測定後に内部の硬さを調べることで硬度と振動数の関係を数式化した。あわせて農産物消費者モニターを対象に熟度の異なるサンプルの試食調査を行い、やや軟らかめの果実が食べごろと評価されることが判明。適期収穫したタカミを25度の常温で貯蔵した場合、果肉は収穫後8日で半分ほどの硬度で食べごろとなり、16日にピークを迎える結果となった。