農業技能実習生が来日できず。新型コロナウイルス影響。
新型コロナウイルスの感染拡大により、外国人技能実習生が来日できずにいる。北海道、茨城、群馬、千葉など9道県だけで約360人の受け入れ見通しが立たず。全国で約1,000人の来日が遅れていると判明。実習生は生産現場の戦力として定着しており、このままでは出荷に影響が出るおそれがあり、JAグループでは全国の現場に職員を派遣し、人手不足を補う方針。
実習生を送出する各国のうち、中国では、中国政府の許可が下りない、一時帰国後の再来日できないなどの理由が挙げられる。カンボジアやベトナムなどでは感染国である日本行きを拒む実習生もみられる。ミャンマーは、国の方針として一時的に送出を停止している。
高齢化が進み、後継者不足に悩む農業分野では、実習生を中心に外国人が年々増加し、2019年10月末時点での受入人数は3万5,000人を超す。実習生の来日がこれ以上遅れると計画通りの農作業ができず生産が減少する恐れもある。