2023年産米、輸出用など新市場開拓用米や麦、大豆の作付が増加傾向に。
4月末時点での作付意向では、1月末時点に比べ輸出用米や米粉用米、麦、大豆を「前年より増加傾向」とする都道府県が増加。
日本食レストランの店舗拡大やアメリカの干ばつなどの要因から、米輸出が大きく伸びていることも要因。
2022年はアメリカで干ばつがあり、カリフォルニア産米の価格が高騰。日本産米のオーダーが増加したことや、香港・シンガポールで日本食レストランの店舗拡大に伴った業務用需要の増加で輸出も好調に。2023年もこの傾向が続いており、1月〜4月の米輸出量は前年比+40%の1万913tにのぼる。パックご飯なども好調で、同+37%の1万1,167t。それに呼応するように、作付意向では輸出用米などの「新市場開拓用米」が前年より増加。1月末時点の18府県から26道府県へと大きく増加した。
麦、大豆も増加傾向とする県が増えている。主食用米の増加傾向が0となっており、転作の意向が数字に表れた形になった。ただ、主要な大豆産地の北海道や宮城県、佐賀県などは減少傾向、秋田県や福岡県は前年並みとしている。
参考リンク:米に関するマンスリーレポート(農林水産省)