病害虫の流入防ぐ、ニュージーランドの厳しい検疫。

島国で、多くの固有種が生息するニュージーランドは、入国の際の検疫が厳しい国としても知られる。この検疫で多くの病害虫の侵入を防いできた歴史があり、厳格な罰金制度も有名。食品や植物の種、キャンプ用品についた土に至るまで、念入りに検査される。入国前の申告書に記載しなかった食品や植物の種などが見つかると、400ニュージーランドドル(約3万円)の罰金を支払わなければならない。
今年、国際植物防疫年2020(IYPH2020)が発足。世界の食用作物のうち、最大40%が植物病害虫により失われており、農業貿易では年間2,200億ドルを超える損失が報告されている。国際植物防疫年2020では、調和のとれた国際的な植物検疫の規制と基準への遵守を強化することの重要性を説いている。世界的なスポーツイベントが行われる日本でも、植物防疫の重要性が周知される。