2021年の農業総産出額は1.1%減。
2021年の農業総産出額は、前年比986億円減(−1.1%)の8兆8,384億円。
1984年の11兆7,171億円をピークに減少傾向が続き、近年では2017年以来、前年比微増だった2020年をのぞき減少が続いている。
品目別では、
・米は前年比2,732億円減(−16.6%)の1兆3,699億円。毎年10万t程度需要が減少し、作付けを削減しているものの、民間在庫量が200万tを超え取引価格が低下したことが要因となった。
・いも類は同12億円減(−0.5%)の2,358億円。かんしょは堅調な消費を背景に高水準の価格を維持したが、ばれいしょはポテトチップやサラダ用などの加工食品向けに対する実需者ニーズが高まっている一方、関東地方を中心に価格が低下したため、おおむね前年並みとなった。
・野菜は同1,053億円減(−4.7%)の2兆1,467億円。夏の北海道の干ばつで玉ネギ出荷量が減少・価格上昇があった一方、秋から冬にかけての高温でより多くの品目の出荷量が増加・価格下降が影響した。
・果実は同418億円増(+4.8%)の9,159億円。リンゴが春先に凍霜害、夏の高温乾燥による小玉傾向などによる生産量減少・価格上昇と、ブドウで高価格で取引される優良品種への転換が進んだため。
参考リンク:農業総産出額(農林水産省)