野菜摂取量を見える化。
農林水産省が「野菜の日」に関連した特別企画として、手指のカロテノイドを測定し、日頃の野菜摂取状況を調査。
農水省職員と来庁者を対象に調査を実施。いずれも1日の目標摂取量(野菜350g以上)を下回ったが、事後アンケートでは意識の変化がみられた。
調査は、人の体内で合成できず、野菜と果物からの摂取が多い「カロテノイド」を手指の皮膚から測定し数値化することで野菜の摂取状況を「見える化」する。
職員向けの調査は、1回目として健康診断会場で実施し、その後2回目の測定を実施。事後にアンケート調査を行った。
来庁者向けの調査は、正面玄関の入口付近に測定器を設置。任意に測定をしてもらった。
職員の1回目は976人が参加。推定野菜摂取量が350g以上だったのは225人(23.1%)、350g未満は751人(76.9%)。事前アンケートで野菜を「十分に摂取できている」と認識している人のスコアが高かった。
2回目(281人)では、350以上が7ポイント上昇し39.5%に高まった。またアンケートでの「野菜を摂取するよう心がけていますか?」の問いに対し、事後では事前より「そう思う」の割合が約10ポイント増加。見える化により意識が変化したことがうかがえる。
来庁者向けの調査(測定回数3,338回)では、野菜摂取の平均は280g程度となり、約7割の人が目標量に達していなかった。これは、一般成人の平均とほぼ同じ結果となった。
参考リンク:プレスリリース(農林水産省)