水田活用の直接支払交付金3,050億円計上。

2022年度の農林水産関係予算に、「水田活用の直接支払交付金」が前年度と同額の3,050億円が計上。2021年度補正予算で計上された「水田リノベーション事業」と合わせて、3,500億円が2022年産米の転作助成となる。

「水田活用の直接支払交付金」は、需要が減少し続けている主食用米から、麦、大豆、飼料作物や飼料用米、加工用米などの戦略作物への転作を支援するもの。
戦略作物助成は、水田を活用して麦、大豆、飼料用作物を生産する場合、10aあたり3万5,000円(ただし、多年生牧草については、収穫のみ行う年は同1万円)。WCS用稲なら同8万円、加工用米なら同2万円、飼料用米・米粉用米なら収量に応じ同5万5,000円〜10万5,000円を交付。
産地交付金は、「水田収益力強化ビジョン」に基づき、地域の特色を生かした魅力的な産地づくりに向けた取り組みを支援する。助成内容は都道府県が設定するが、追加配分としてソバ・ナタネ、新市場開拓用米、地力増進作物の作付け(基幹作のみ)には10aあたり2万円。新市場解体用米の複数年契約(新規契約)には同1万円、飼料用米・米粉用米の複数年契約(継続分のみ)には同6,000円を追加配分。
他に、高収益作物定着促進支援(10aあたり2万円を5年間)、高収益作物畑地化支援(同17万5,000円)、子実用トウモロコシ支援(同1万円)などが行われる。

参考リンク:農林水産省