イチゴ輸出が拡大。

イチゴの輸出が拡大している。2021年1月〜3月の3ヶ月間で、輸出量は前年の年間量を超え、金額もほぼ前年額に並んだ。

輸出量／輸出額は1月420t／9億2,477万円、2月493t／10億5,882万円、3月321t／6億4,105万円の計1,235t／26億2,465万円。3ヵ月で前年（1,179t／26億3,015万円）の輸出量を超え、輸出額もほぼ並んだ。
日本産のイチゴは2014年（204t／4億3,558万円）以降拡大を続け、2018年（1,237t／25億3,064万円）に過去最高を記録。2019年（962t／21億729万円）は不作のため前年を割り込んだが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大下で流通が停滞したにもかかわらず輸出を伸ばしていた。2021年は、3ヵ月で過去最高だった2018年を輸出額で抜き、輸出量もほぼ並んだ。
主な輸出先は香港、シンガポール、台湾、米国など。国内価格の3〜6倍で流通しているが、現地の富裕層を中心に人気が高い。イチゴは有力な輸出品目で、政府の農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略では2025年に輸出額86億円を目標に掲げており、全国12の産地を「輸出産地」に指定し生産基盤の強化を急いでいる。

参考リンク：財務省貿易統計