薬用作物栽培の手引きが公開。
薬用作物のうち需要が多い5品目(トウキ、ミシマサイコ、カンゾウ、オタネニンジン、シャクヤク)についてまとめた栽培マニュアル「薬用作物栽培の手引き〜薬用作物の国内生産拡大に向けた技術の開発〜」を農研機構が公開。
漢方薬などの原料になる生薬は、その多くを海外からの輸入に頼っている(トウキ:国内生産約27%、ミシマサイコ:同約2%、カンゾウ:同0%、オタネニンジン:同0.1%未満、シャクヤク:2%未満)。このため国内での安定供給や、中山間地域や耕作放棄地の活用方法として薬用作物の導入を期待する声も聞かれる。国内では、生産技術の開発が農水省委託の研究プロジェクトとして取り組まれているが、現状多くの品目で技術栽培に改善の余地がある。
マニュアルは需要の多い5品目ごとに用意。基本的な栽培体型を軸に、作業をより省力化する技術や、その導入事例などの研究成果を中心に構成。栽培を始める際の参考資料としての活用が見込まれる。
参考リンク:農研機構