飼料用トウモロコシなどの害虫ツマジロクサヨトウを秋田県と山形県で初めて発見。
秋田県と山形県は、ツマジロクサヨトウが初めて確認されたことを受け、特殊報を発表。7月15日時点では26県で発生を確認。早期発見と薬剤の散布を呼びかける。
ツマジロクサヨトウは中南米原産で、トウモロコシなどイネ科作物やアブラナ科、ナス科の野菜などを加害する。国内では2019年に初めて発生、21府県のほ場で確認された。今年は6月23日と7月3日に山形県内のフェロモントラップで確認。7月10日には秋田県内のトウモロコシのほ場で幼虫を捕獲。ほかに千葉県、神奈川県、新潟県、石川県、福井県、三重県、兵庫県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県で発生が確認された。
ツマジロクサヨトウに対する農薬の登録は2020年7月の時点ではまだないが、農林水産省は植物防疫法の規定による使用可能な農薬をHPで紹介。あわせて防除マニュアルも公開。蔓延の防止に向けた取組を実施している。
参考リンク:農林水産省