クビアカツヤカミキリに注意。

桜や桃などバラ科の木の害虫「クビアカツヤカミキリ」。
被害を防ぐには、早期の発見・防除が重要となる。これまでに被害を受けた自治体では、独自の対策も行っている。

中国大陸や台湾などに自然分布するクビアカツヤカミキリが、日本ではじめて被害が確認されたのは2012年の愛知県。その後関東や近畿を中心に広がり、13都府県に及ぶ。2018年には特定外来生物に指定された。
幼虫は樹木の内部で2〜3年過ごし、外に木屑とフンの混合物である「フラス」を出す。成虫の活動・産卵期は6月〜8月。
群馬県は7月1日から「ぐんまクビアカネット」を運用。フラスや成虫を発見した日時、場所をスマホやパソコンから入力すると、ネット上の地図に反映される。
栃木県は成虫が樹木から出て活動を始める日(初発日)を気温で予測する方法を開発。この予測を基に園地を巡回し、産卵の前に成虫を駆除することを狙う。
東京都は3月に防除の手引きを作成。防除手法など新たな知見が得られた場合、随時更新する予定。

参考リンク:侵入生物データベース(国立環境研究所)