米粉用の需要、2023年度は過去最高になる見通し。
2023年度の米粉用米の需要量は、前年度比+7%の4万8,000tで過去最高になるとの見通し。
価格が高騰している輸入小麦の代替として注目が集まっており、3年連続での増加に。
米粉用米の需要量は、2017年度までは2万t程度で推移していたが、2018年に「ノングルテン米粉第三者認証制度」や「米粉の用途別基準」の運用が開始されたことで拡大。
2022年産の生産量は、8,400ha/4万4,600t。上位5県は新潟県(2,300ha)、栃木県(1,400ha)、埼玉県(900ha)、秋田県(400ha)、石川県(400ha)。
農水省が主要な需要者から聞き取った2022年産の需要量は4万5,000tで過去最高を記録。2022年3月時点の見通しより2,000t上振れした。
ウクライナ情勢や円安などにより、輸入小麦の価格は高騰し、かつ調達が不安定化したため、国内で調達できる米粉に切り替える動きも出てきている。業務用を中心に前年より1割以上米粉の出荷量は増加している。