米粉用米の需要2017年の2万5,000tから5年で1.7倍に。
2022年度の米粉用米の需要量見通しが、前年比+5%(2,000t増)の4万3,000tとなり、過去最多を更新。
米粉用米の需要量は2009年には5,000tだったが、翌年には1万3,000t、3年後の2012年には2万3,000tまで増加した。その後2017年までは2万2,000t〜2万5,000t程度で推移した。2018年にグルテンを含まない米粉の特性を発信する「ノングルテン米粉第三者認証制度」や、菓子用やパン用など加工適性の統一表記「米粉の用途別基準」の運用を開始したところ、3万1,000tと需要量が拡大。更に2020年10月に「ノングルテン米粉の製造工程管理JAS」を制定するなど、米粉によるグルテンフリー市場取り込みを視野に入れた動きが加速している。
2020年はコロナ禍により家庭用小袋商品の需要が高まり、その後も好調に推移。業務用需要も回復傾向にあり、需要増が見込まれる結果となった。
ウクライナ情勢などから輸入小麦の価格は上昇しており、小麦粉と国産米粉との価格差が縮まっている。このため、小麦粉の代替品としての米粉に注目が集まりつつある。また、天ぷらの衣などでダマになりにくく、吸油が少なくヘルシーであるなどの利点が消費者に認知されてきている。
参考リンク:農林水産省