外来種対策で産学官コンソーシアム。DNA分析やドローンを駆使しての拡散防止・駆除技術の開発進める。
野生鳥獣や病害虫による農業被害に歯止めがかからない現状を踏まえて、農研機構を中心とした産官学コンソーシアムが設立。農作物に被害を与える侵略性の高い外来種に対応し管理する技術の開発を始めた。
コンソーシアムには大学、地方自治体、公的研究機関、民間企業など20団体以上が参画。今年度から5年をかけて、農業水利施設などで異常繁殖して水の流れをせき止めてしまうカワヒバリガイやタイワンシジミなどの外来水生生物や、農耕地周辺まで繁殖してしまうツル植物アレチウリなどの外来植物に有効な管理技術の研究を行う。
環境DNA分析、ドローンでの個体群の動態解析、生物相の網羅的解析など、新しい解析技術を駆使し、外来種に対する防除技術の開発を行う。