加工・業務用野菜の出荷量が100万tを超える。
カット野菜など加工・業務用途の国産野菜の出荷量は、2019年度に前年比7万2,000t(7%)プラスの106万t。
加工・業務用野菜の需要は、単身世帯や共働き世帯の増加にともなった中食・外食需要の拡大により伸び続けており、2015年には全体の6割を占めた。ただ、年間を通じて安定出荷が求められるため、加工・業務用野菜は輸入野菜の割合が高い。
2013年に策定した「農林水産業・地域の活力創造プラン」では、今後10年間で加工・業務用野菜の出荷量を5割/2020年度に133万t増やすと目標を設定。その後2019年策定の「農業生産基盤強化プログラム」では2030年に145万tと改めた。
家庭用から加工・業務用への転換を進める産地に対し、農水省は2013年度から被覆資材や防除資材などの経費を補助し、2021年度は10億5,900万円を予算計上しており、こういった支援策が出荷量の増加に功を奏しているものとみられる。
参考リンク:農林水産省