デラウエアのジベレリン処理適期を高精度に予測する新方法開発。

デラウエアを種なしにするため用いるジベレリン処理の、最適な時期を予測する新しい方法を開発。従来方法より予測精度が高く、実証では予測の誤差が少なくなったことが確認された。

デラウエア種なし化の処理では、満開日14日前を基準にした前後2日間のうちに、植物ホルモンの一種であるジベレリンに房を浸す必要がある。処理日の判断には、これまで「展葉枚数(新しい枝の葉の数)が10枚に達した日」を指標として判断してきたが、処理日がずれると種が入る、房の形が悪くなる、といった影響が出る。
従来の予測手法では、これまでの測定結果を基に「展葉枚数は一定の速度で、3日で1枚増加する」と仮定し予測していた。新しい予測手法では、農研機構が提供する「メッシュ農業気象データ」の気温予報値を活用。気温データとこれまで約30年間蓄積した展葉枚数データを基に予測。実証実験では、予測日の誤差が従来方法の4日から1日に縮めることができた。
気象予報を基にした適期予測は、2022年度からHP上で公開する予定。

参考リンク:大阪府立環境農林水産総合研究所