ナタネの収穫量は10年間で倍増するも、国産ナタネ油の割合は1%以下。
2020年産ナタネの作付面積は、連作障害等による作付中止や他作物への作付転換があり、前年比5%減の1,810ha、収穫量は前年比14%減の3,560t。
都道府県別の作付面積では、北海道が全体の57%にあたる1,030ha。次いで青森県(202ha/11%)、福島県(93ha/5%)、熊本県(42ha/2%)、愛知県(40ha/2%)。北海道の作付面積は、米・麦・大豆の輪作体系の中に組み込まれたため2011年の502haから倍増している。10aあたりの収量は北海道274kg、都府県が94kgで、2011年と比べてそれぞれ45%増/13%増。このため、収穫量は10年でほぼ倍増した。
ナタネ油の国産原料の比率は0.2%にとどまる。2019年のナタネ輸入量は235万9,000t。その95%にあたる223万8,000tがカナダ産。輸入ナタネの価格は国産品の半額。また国産ナタネは搾油後の副産物中に家畜飼料に適さない成分「グルコシノレート」が含まれ、輸入ナタネと同じ設備で搾油できない。
今後はグルコシノレートの低い品種の普及を進め、国産利用の拡大につなげる。
参考リンク:農林水産省