無線草刈り機で労力軽減と安全性確保に取り組む。
中山間地域などの農地では、圃場が傾斜地にあり、かつ小規模で、作業する人員も少数。法面の除草作業を始めとした圃場管理の負担が大きい。無線草刈り機の導入により、草刈り作業の軽労化が各地で行われている。
兵庫県養老市は総面積の84%が森林で、山間部の谷間に農地が点在。休耕地が拡大しつつあった平均傾度約1/9の超傾斜地で営農する農業法人は、「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」の一環として無線遠隔草刈り機を導入。高低差の大きい山間部の棚田のため、傾斜40度で7mといった長大で足場が悪い法面が多く、草刈りに危険がともなっていた。無線遠隔草刈り機は、操縦者が離れて運転することができ、危険作業が回避されるとともに、これまでの半日作業が45分程度まで短縮できた。
島根県の野城地区では、ラジコン草刈り機の導入を念頭に、これまで1:1.2だった法面の勾配を県の標準(1:1.5)より緩い勾配(1:1.8)に緩和する基盤整備を実施。ラジコン草刈り機による省力化と安全性を向上させた。
参考リンク:農林水産省