「遺伝子組換え(GM)作物商業化の世界動向」について。

遺伝子組換え作物の商業栽培に関する年次報告書が国際アグリバイオ事業団(ISAAA)から発表された。

2019年には29カ国、計1億9,040万haで遺伝子組換え(GA)作物を栽培。栽培農家とその家族は世界中で1,700万人にのぼり、生活の向上に貢献。ベトナム、フィリピン、コロンビアなどの発展途上国では栽培面積が2桁台の成長を記録。
アフリカでは南アフリカ、スーダン、エスワニティの3カ国が2018年にGA作物を導入。翌年には更にマラウイ、ナイジェリア、エチオピアでも栽培が始まり、計6カ国に。ケニアは2019年末に遺伝子組換えワタの商業化を発表、2020年に栽培を開始。ほかにモザンビーク、ニジェール、ガーナ、ルワンダ、ザンビアで研究に関して進展があった。
遺伝子組換え作物の栽培面積が広い上位5カ国は米国、ブラジル、アルゼンチン、カナダ、インド。これらの国で栽培されることにより、世界人口の26%にあたる約19億5,000万人がバイオテクノロジーの恩恵を享受したとしている。

参考リンク:バイテク情報普及会