米粉用米の需要量が過去最大になる見通し。

米粉用米の2021年度需要量が前年度比4,000t増の4万tになる見通し。一方2020年度の生産量は3万4,000tと前年比6,000t増の見通しだが、需要量に追いついておらず、さらなる増産が必要になると予測。

2020年は新型コロナウイルス感染拡大から、訪日観光客向けの土産物など業務用需要は大幅な減少に。対して外出自粛による巣ごもり需要は高まり、家庭で料理や菓子用に使う米粉の需要は増加し、家庭用小袋の販売は拡大。米粉を使用した麺類やパンなどの製品も商品開発が活発になり販売も増えたため、2020年度の需要量は前年度実績と同じ3万6,000tとなる見込み。
世界で拡大するグルテンフリー需要に対応するべく輸出も開始され、また米粉を使用した製品の増加などもあり業務用需要の回復を織り込み、需要増と予測。
20年産では米粉用米の生産量は需要量に達しておらず、また主食用米は需給安定のため大幅な減産が必要なため、2021年産では米粉用など非主食用米への大幅な転換が課題となる。

参考リンク:日本米粉協会