10月家計調査、米の支出額は前年同月比10.8%マイナス。購入数量とも過去20年間で最低水準。
10月の家計調査では、消費支出は13カ月ぶりに対前年同月比1.9%の実質増加で食料支出も8カ月ぶりの実質増加だが、米は10.8%の減少となった。
二人以上の世帯の消費支出は28万3,508円で前年同月比1.9%増(うち勤労世帯:31万2,334円/2.8%増、無職世帯:23万5,883円/2.0%増)。9月までは実質減が続いていたが、10月はやや持ち返した形。
そのうち食料支出は7万9,878円で同1.9%増(うち勤労世帯:8万2,176円/3.6%増、無職世帯7万4,389円/0.3%増)。食料品の中でも肉類(7,960円/7.9%増)、麺類(1,517円/5.6%増)などで支出額が増えているが、米は2,604円/10.8%の減少(うち勤労世帯2,197円/8.0%減、無職世帯:3,246円/13.6%減)。購入数量も7.7kgで5.5%減となり、10月としては2000年以降で最低。価格が下がった米が出回った9月に購入が増えた反動で、販売が鈍化したとの指摘もある。消費者の米離れの傾向が変わっておらず、一層の消費喚起が求められる。
参考リンク:家計調査報告(総務省)