外国人技能実習生を受け入れている農家は全体の約1割、その内5割近い農家が外国人技能実習生を「増やしたい」と考えている
「外国人技能実習生の受入状況」によると、農業者の11.1%が外国人技能実習生の受け入れており、今後の実習生の受け入れ希望については、「増やしたい」が45.6%、「減らしたい」が4.6%だった。
日本政策金融公庫農林水産事業は、融資先農業者を対象に平成 31 年 1 月に「農業景況調査」を実施。「受け入れている」と回答した割合は全体の 11.1%、「個人」(6.5%)より「法人」(20.6%)、「耕種」(8.4%)より「畜産」(20.2%)の割合が高い。また、売上規模が大きい経営体ほど実習生を受け入れている傾向。
実習生の受入人数も「個人」より「法人」で多く、売上規模が大きい経営体ほど多くの実習生を受け入れていた。また、今後の実習生の受入れについては、「増やしたい」(45.9%)が「減らしたい」(4.6%)を大きく上回り、実習生の受入れに対して需要が高かった。
実習生受入れ時の課題は「実習生の日本語の能力」が最も多く、円滑な意思疎通を重要視していることが伺え、次いで「宿舎整備」(53.3%)、「技術水準に応じた賃金水準の確保」(34.1%)の順となり、実習生の雇用環境を整えることも課題に挙げられている。
実習生の国籍は「ベトナム」(38.9%)が最多、次いで「中国」(21.3%)、「フィリピン」(11.2%)、「インドネシア」(7.3%)。