昆虫ビジネス研究開発プラットフォーム設立。
持続可能な食料生産を目指し、植物工場の昆虫版「昆虫工場」に着目、研究に取り組んでいる大阪府立環境農林水産総合研究所(環農水研)が、昆虫ビジネスの実現に向け、産学官民の情報交換・マッチングの場として「昆虫ビジネス研究開発プラットフォーム」を設立。
食べ残しや調理くずなどを利用してアメリカミズアブなどの昆虫を育成し、成長した幼虫を魚や家畜の飼料に、虫の食べかすを堆肥にするといった資源循環を研究してきた環農水研が、次の段階として、大規模プラント化や水畜産飼料化などで異分野との連携を模索。大学などと共同でビジネス化を目指す。
プラットフォームの主な活動内容は、
(1)昆虫の生産方法の開発と最適化
(2)昆虫を材料とした魚類、家畜、愛玩動物など向けの飼料開発と評価
(3)人の食料としての昆虫の利用方法開発と評価
(4)昆虫生産、製品の安全性の評価
(5)昆虫の機能性探索と用途開発
(6)持続可能な昆虫生産技術、昆虫製品の普及促進
を掲げている。
今後は、企業連携や異分野の研究者とのマッチングのほか、自治体などとの協働で遊休地・施設の再利用など地域活性化も視野に入れた昆虫ビジネスを目指す。
参考リンク:昆虫ビジネス研究開発プラットフォーム