環境に配慮した有機米を学校給食に。クラウドファンディングで資金集め。
「木更津市人と自然が調和した持続可能なまちづくりの推進に関する条例」(通称:オーガニックなまちづくり条例)を制定した千葉県木更津市。市内産米の付加価値向上のため、収量・品質の向上を目指した有機米栽培技術の確立と、生産された有機米を学校給食に提供し食育を推進する目的でクラウドファンディングが行われた。募集期間は2019年11月29日〜20年2月28日までの92日間で、目標金額は300万円。結果は、達成率10.3%、寄付金額は311,000円だった。目標金額に達しなかった分は一般財源から支出される。
農薬や化学肥料を一切使わずに米を栽培するプロジェクトは、2019年度にNPO法人民間稲作研究所の技術指導のもと市内5名の生産者の協力を得て1.8haの圃場からスタート。市内の学校給食を全量賄うために必要な35haを基準に目標面積を設定し、2020年に15%、2023年に55%まで高め、最終的には2026年に100%の提供を目標としている。また、将来的には有機JAS認証の取得も目指す。