ナラシ対策、2022年産補填額。
2022年のナラシ対策での補填額は、全国平均で10aあたり9,396円と試算された。
新型コロナウイルス禍で低迷した米価が一定に回復したため、前年(2021年産)実績比で44%減の198億円。
ナラシ対策(米・畑作物の収入減少影響緩和交付金)は、販売収入が標準的収入額を下回った場合にその差額の9割を農業者による積立金と交付金で補填する仕組み。財源の比率は、農業者1に対して交付金3の割合。
2021年産は、コロナ禍による需要減で米価が低迷。過去10年間で2番目に多い397億円の補填額となった。2022年産の試算は、米だけでナラシ対策に加入した場合で、実際の金額は麦や大豆など他の対象品目と合わせ、市町村単位で算出される。
試算は、2022年産水稲の10aあたりの収量と、2022年産米出回りから2023年3月までの全銘柄平均価格(60kgあたり1万3,856円)をもとに行った。2021年産に比べ1,061円上昇したため、収入が上がり補填額が抑えられた。
ナラシ対策は2022年産から運用が見直され、補填対象となる米は、6月末までに出荷契約または販売契約を結び、翌月3月末までに出荷または販売したものなどの条件が加わった。
参考リンク:経営所得安定対策(農林水産省)