アリモドキゾウムシ、本州で初めて確認された。

サツマイモなどの害虫「アリモドキゾウムシ」が2022年10月、静岡県浜松市で確認された。
2023年3月19日から植物防疫法に基づく緊急防除が開始され、対象区域での寄生する作物の栽培が禁止された。

「アリモドキゾウムシ」は、東南アジア、アフリカ、南北アメリカ、オーストラリアなどに分布。日本では奄美、沖縄、小笠原などで確認されている。アサガオ属、サツマイモ属、ヒルガオ属の植物に寄生。サツマイモやクウシンサイなどを食害する。
サツマイモでは、幼虫が芋を食べる。被害が大きいと黒変し、悪臭や苦味などが出て、収穫できなくなる。
2022年10月に確認された浜松市の圃場では、12月までのトラップ調査で450匹超を確認。それ以降の確認はされていないが、春を迎え残存する個体から再び発生する懸念から、緊急防除が発令された。
対象地域では、サツマイモの作付けや茎葉、芋の区域外への搬出禁止がとられ、薬剤散布などの措置がとられる。期間は2024年3月まで。

参考リンク:アリモドキゾウムシに関する情報(農林水産省)