家庭菜園の市場規模は、コロナ禍で大きく伸長。
コロナ禍で外出が制限されたことや、郊外型で大型駐車場を持つホームセンターが3密を避けられる買物場所として支持されたことで、2020年度は前年比+4.0%と大きく伸長。
従来はシニア層が主力顧客だったが、若年層の新規顧客が拡大したことも伸長の要因。
ガーデニング・家庭菜園の市場規模は、2018年度が2,251億円、2019年度が2,275億円と微増だったが、2020年度は2,365億円で90億円、率にして4%の増加。2021年度も+1.3%の2,396億円と成長が続いている。以降、2022年度は2,406億円、2023年度は2,415億円と微増での推移になると予想される。
ガーデニング・家庭菜園は成熟した市場と考えられており、コアユーザーである団塊世代や60代のシニア層が、高齢化によって減少傾向にあり、今後の市場拡大には30代〜40代の若年層を新規顧客として開拓していく必要がある。
コロナ禍を経て植物への注目が高まったことを受け、アパレルブランドがグリーンビジネスを展開。ユーザーに似合うグリーンや植物と鉢のコーディネートを提案する店舗を複合商業施設に出店したり、オフィスや施設の緑化をサポートするレンタル事業へ参入するなどの動きがあり、今後の市場の活性化に寄与すると考えられる。
参考リンク:プレスリリース(矢野経済研究所)