肥料原料、特定重要物資に指定し3ヵ月分備蓄支援へ。
肥料原料のうち、リン酸アンモニウムと塩化カリウムを「特定重要物資」に指定。
2027年度までに年間需要量の3ヵ月分に相当する量を恒常的に保有する体制を構築する。
「特定重要物資」は、経済安全保障推進法に基づいて指定される。指定されたのは肥料原料のほか、半導体、液化天然ガス、蓄電池、重要な鉱物など11分野。指定を受けた物資は、調達や備蓄、設備投資など安定供給に向けた取組みをする企業に対し、かかった費用の一部を支援する。
中国に大きく依存するリン酸アンモニウムと、ロシア、ベラルーシからの輸入が停滞する塩化カリウムは、需要の逼迫が生じた場合に代替国の選択肢が少なく、距離も長くなるため供給途絶などのリスクが顕在化している。
2022年度第2次補正予算では備蓄対策として160億円を計上。基金を創設し、肥料原料の調達量を増やした分の保管費全額と、保管施設の整備費の3分の2を上限に支援する。
参考リンク:プレスリリース(農林水産省)