2022年産米の予想収穫量は4.3%減で適正生産量を下回る。
2022年産米の予想収穫量(9月25日現在)は、前年実績比30万4,000t(4.3%)減の670万3,000t。国が示した需給均衡となる適正生産量を4万7,000t(0.7%)下回る。
2022年産の適正生産量は、2021年産が平年作だった場合と比べ21万t減の675万t、面積にして3万9,000ha(3%)減に設定している。面積ベースでの適正生産量の達成は、農水省が生産数量目標配分をやめた2018年産以降では初めてとなる。
主食用米の作付面積は、6月末時点の集計では4万3,000ha減だったが、畑地化した場合に助成金を出す水田活用の直接支払交付金の活用(3,000ha減)などにより、減産幅が9,000ha広がった。転作作物では、飼料用米が2万6,000ha増の14万2,000haとなり過去最大。ほか、麦が10万6,000ha(4,000ha増)、大豆が8万9,000ha(4,000ha増)と伸張。
2023年6月末の農水省による民間在庫量の見通しは、7月時点では200万tだったが、今回の見通しを当てはめると195万t程度に圧縮されるものとみられる。
参考リンク:作況調査(農林水産省)