メタバース上で産地と実需者をマッチング。

インターネット上の仮想空間「メタバース」上で、地域性の強い作物の産地と実需者をマッチングする事業を農水省は2023年度から始める。地理的制約のないメタバースを活用し、生産者の連携先を広げることで販路開拓につなげる。

マッチングは、持続的生産強化対策事業の「茶・薬用作物等地域特産作物体制強化促進事業」で行う。対象となる作物は桑、こうぞ、ホップ、ナタネ、ベニバナなど、特定地域の特産作物を想定。2023年度予算概算請求は前年比2億円増の15億円。
地域の特産品については、これまでも対面でのマッチングを行なってきたが、連携先が産地周辺に限られ、広域での連携に課題が残っていた。メタバース上では、生産者や行政などの協議会が、生産者と、商品開発を目指す都市部の加工業者などを対象にした交流会や、消費者向けのイベントを開催し、商品開発やファン獲得につなげていく。事業では、これらに係るサービス利用料を全額補助する。また、実需者と連携した商品開発に必要な試作費、パッケージ開発・改良費、消費者の理解を促進する費用なども支援する。

参考リンク:令和5年度予算概算要求(農林水産省)