CO2排出量を簡易に算定できるソフトウェア。
資材や燃料の使用量などを入力するとCO2削減率が分かる「温室効果ガス簡易算定シート」を農水省が試作。対象品目は現時点では米、トマト、キュウリの3品目のみだが、将来的に対象品目を拡大していく予定。
農水省は、環境負荷低減に取り組む「みどりの食料システム戦略」で温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロにする目標を掲げている。簡易算定シートで個々の農業経営における温室効果ガスの排出量を把握してもらう目的で開発された。
算定シートはエクセルを用いて試作。まず栽培品目、面積、収穫量を入力し、農薬、肥料、プラスチック資材、燃料・電力の各項目に使用量などを入力すると、地域の慣行農法を想定して算定した排出量と比較した削減量や削減率が算出される。また、炭素を長期間地中に貯蔵する技術の「バイオ炭」を農地に施用や、水田からのメタン排出を削減できる水田の中干し期間延長など温室効果ガスの削減効果も反映することが可能。10aあたり、もしくは収穫物10kgあたりの排出削減率も算出できる。
この算定シートを使って算出したCO2削減割合を表示して農産物を販売する実証は、9月17日〜27日の「サスティナウィーク2022」で実施された。
参考リンク:プレスリリース(農林水産省)