苗木流出したルビーロマン、韓国産とDNAが一致。
石川県が開発した高級ブドウ「ルビーロマン」と、韓国で流通している「ルビーロマン」の遺伝子型が一致した。石川県から苗木が流出したと考えられる。石川県は、海外での商標登録を進めるなど知的財産保護・防衛策を強めていく方針。
韓国でのルビーロマン流通が確認され問題化したのが2021年8月。2019年と2020年には商標登録されていたことも判明した。
石川県は2022年8月にソウル市のデパートとスーパーで計3房を入手。農研機構の種苗管理センターに鑑定を依頼。鑑定の結果DNAが一致した。
国際法上日本で最初に流通してから6年以内なら韓国でも品種保護の出願が可能だったが、期間内に石川県が出願しなかったため、韓国内では申告すれば誰でも生産・販売ができる。
石川県は問題発覚後に海外47の国と地域でルビーロマンの商標登録に着手し、1月には台湾で商標登録を完了。各国での商標登録を行い、韓国から輸出できないようにすることで、影響を最小限に抑えたいとしている。